地中海に面し、国の大部分をサハラ砂漠が占めているアルジェリア。
以前から治安が不安定と言われている国でしたが、近年は場所によってはかなり改善されてきています。過去には一部のヨーロッパ諸国から統治されていた時代もあってか、ヨーロッパの名残が色濃く残っている国でもあります。
観光スポットもたくさんありますが、アルジェリアでは特に世界遺産が見どころですので、今回は世界遺産メインで紹介させていただきます!
タッシリ・ナジェール
アルジェリア南東部のサハラ砂漠上にある山脈です。
乾燥地帯ではありますが、タッシリ・ナジェールとは『水の多い台地』という意味。ここにはかつて水源があったとされています。
そして最大の見どころは7000年以上も前に描かれたとされる岩壁画で、当時の生活の様子がしっかりと描かれています!人はもちろん、様々な動物の絵が多数存在しており、アフリカの歴史を感じられる貴重な場所になります。
残念ながら保存環境が悪いので、近いうちに消えてしまうと言われています。。
ムザブの谷
首都アルジェから南に約600kmのところにある高原です。
標高300~800メートルの岩だらけのこの場所には5つの街が集まっています。昔は今以上に多くの街があったとされ、18世紀頃からは塩、武器、奴隷などを取引する重要な場所だったそうです。
現在はそのような役割はありませんが、伝統的な生活様式は残り続けており、特に独特な街並みの景観は必見です!
ティムガッド
1881年に発掘された古代ローマの都市遺跡になります。
西暦100年頃にトラヤヌス帝により建設され、その後は何世紀にもわたって発展し続けたとされています。遺跡内にはティムガッド門を筆頭に、ローマ劇場、公衆浴場、図書館などの建造物に加え、ローマのパンテオン級の神殿があるなど、いかに栄えていたかが分かります。
長い間砂に埋もれていたため保存状態が良いので、是非来てみてください!
ジェミラ
アルジェリア北東の標高900メートルの丘にある遺跡群です。
こちらもティムガッド同様に古代ローマの都市遺跡になります。
1世紀に建てられ、2世紀にはローマ皇帝セプティミウス・セウェルスにより更に発展していったとされています。保存状態が良好な建築物が数多く残っており、極めて貴重な場所です。
ちなみにジェラミとはアラビア語で『美しいもの』という意味になります。
ティパサ
首都アルジェから西に約70kmの地中海沿いに広がる遺跡群です。
かつては古代ローマの軍事拠点として3つの丘に建てられたそうですが、現在その殆どの痕跡が残っていません。7世紀まで栄えたこの場所には大聖堂や劇場などの建築物があり、古代ローマの雰囲気を味わえます。
地中海沿いにあるのも相まってか、観光客が多く訪れる人気スポットとなっています!
世界遺産のみで紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか?
単独で向かうには難しい場所もありますが、訪れる価値は大アリです!
是非アルジェリアの歴史を感じてみましょう!
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